あの臭いにおいを出す虫「カメムシ」が好きな方は、そういらっしゃらないと思いますが 、反対に部屋の時々出現するのでその退治する方法が無いのかと悩んでらっしゃる 方は結構いらっしゃるのじゃないかなという事で、こちらに自分がしています捕獲方法を掲載してみます。もっと良い方法があるよと言われるかもしれませんが、まずはこちらでお試しください。
【説明】
このページでは、秋から春まで北近畿の住人を悩ませる家に侵入してきたカメムシの捕まえ方の一例をご紹介します。色々な捕獲方法があり、どれがベストとは言えませんが、少なくともこのページの方法は、私がこれまで試した中では一番簡単で「被害」の少ない方法だと思います。お試しください。
カメムシは、出始めの頃は若いせいか、すごく元気が良くて、チョロチョロと動きまわったり、走り回ったり、あるいはすぐ飛ぼう飛ぼうとします。ここでキャーキャーと逃げたい気持は分かりますが、落ち着いて行動をしましょう。特に狭い所に追い込まないように注意!
ティッシュを一枚(ティッシュの箱から取れるような1枚。2枚重ねもありますが気にしないで・・・薄すぎるのは破れます)取ってきます。なお、ティッシュは余程の粗悪品で無ければメーカー品で無くてもかまいません。ポケットティッシュでも可能ですが、折り目が破れていないのを確認しておいてくださいね。
この写真では、実際のカメムシでの撮影もしたのですが、本物の写真はご勘弁を・・というご意見をお聞きして、ボタンに置き換えました。ここにカメムシがいると思って読み進めてくださいませ。
記述は手順を追って書いていますが、手際よくしましょう。のんびりとしていると、カメムシさんも必死ですから逃げ出してしまいますからね。
ティッシュの中央にカメムシが来るように、ふんわりとかぶせます。かぶせたら、どこにいるのか分からなくなりそうですが、ちょっとティッシュに張りを入れてみると、ポコリとしてますから分かります。見えないから、指で押してみたりはしないようにしましょう。
写真のように両手の人差し指と親指で真ん中に山を作るようにします。開いた人差し指と親指をくっつけていくようにすると出来ますね。この時、この山の中にカメムシが入るようにします。
カメムシは狭い場所が大好きです。体がペタンとしていることからも分かるように、ちょっとした隙間があればすぐ入ります。わずか数ミリの隙間にも入っていきます。という事は、隙間を作れば喜んで入ってくれるという事で、この山折りのティッシュの隙間は最高の環境と言えましょう。そんなに無理なく、(勝手に)カメムシは入ってきてくれます。
ほら、ボタン・・・元へ。カメムシがちゃんと挟まっていますね。これを確認しておかないと、ティッシュを折りたたんだら、「そこ」に居た!っていうことになります。
写真わかりにくいかもしれませんが、中央の折り曲げた部分を奥に持っていき、そのまま手前に折り畳んでいくようにします。次の写真と見比べるとその意味が分かっていただけるかと思います。
幾重にも折ってありますが、真ん中にはカメムシが挟まっていますから、くれぐれも堅く折っていくのではありませんからね。どっちかと言うと、カメムシに負担を与えないように、そっと折っていきます。要は逃げ出さなきゃ良いだけの話なのですから。
で、上の写真のようになったものを真ん中くらいで半分に折ります。と、言っても真ん中にはカメムシがいますからその横位から折り曲げます。刺激を与えないようにね。そしておりまげたら、その両方をねじってほどけないようにして出来上がり。
このまま、ゴミ箱へポイしましょう。
余談ですが、金魚すくいのあのすくう道具はポイと言います。
カメムシを私の地方では「お姫さん」と言います。そのおぞましい姿からするとどうしてそう呼ばれるのか不思議でしたが、このようにティッシュでそっとくるまれる様子を見ていると、手も触れられぬほど大事にしないといけないとこが「お姫さん」に通じているのかなぁとも思えます。
いずれにしても、このようにティッシュでくるんでゴミ箱へ捨てますが、ティッシュが適度のクッションになって臭いを出すことは無いようです。ただし、その上から重たいゴミを入れたら責任は負えませんからご注意を。
こんな臭い虫を食べるなんてとても考えられないのですが、世界では食べている地方もあるらしいです。でもここで書く話は、世界の話では無く自分の話。そう、私も食べた事があるのです。厳密に言えば、食べさせられたと言いましょうか。
小さな頃、大おばあさんが我が家でおしたしを作ってくれた時の話。いつも美味しいので、パクリと食べた子どもの頃の私は、二回、三回と噛み進むうちにものすごい臭いが拡がってきたのに気づきました。カメムシを踏んづけてしまったかと、立ち上がって座布団をパタパタしたり、服をはたいたりしましたが見つかりません。それどころか、臭いは鼻の周りに漂ってすごい事になり、え?ひょっとして、と口の中の物を全部お皿に出しました。そして箸でほぐしていくと、な、なんとカメムシの胴体の三分の一が見つかったのです。
ひぇ~!カメムシ食ってしもた!
急ぎ洗面所でうがいとゲーゲーを繰り返しましたが、でもまだ臭いは完全には取れませんでした。
三分の一という事は、残りはどうなったのか?と、テーブルにあったおしたしも全部箸で調査しましたら、もう三分の一が見つかりました。でも、残念ながら頭の方の三分に一はどこにも見つからず、食べたのが自分しかいなかったので、すでに食べてしまったんだろうなという事になりました。
でも、その後、食あたりにも何もならなかったので、カメムシは食べても大丈夫では無いかなと思うのであります。食糧危機の時は覚えておいてくださいませ。
カメムシの臭いは、おなかにある穴から出す臭気。厳密には臭いの液です。それを霧状に噴射します。そして、その液体は油です。安物の食用油で揚げ物をするとカメムシの臭いに近い臭いがします。
雨の日に、外でカメムシを踏みつぶしてみると、踏んだ瞬間にパッと虹色に地面が変わります。こぼれた油があると反射光がきれいな色に見えるあれです。だから、カメムシの臭気の元は油です。
油・・・という事は、水で手を洗っても駄目というのが想像できます。よけいに拡がるばかりです。だから、カメムシの臭いがついて水で洗っても全く臭いが落ちません。石けんで洗って、せいぜい早くに乾かすこと。それが臭いを消す早道かと。他にもっとどぎつい臭いを振りかけるという手もありますが、それはそれでまた別の問題が生じます。
この疑問は小さな頃からずっとありました。
で、ある時、実験をしてみました。
ネスカフェの瓶に、窓や廊下にいたカメムシ、およそ100匹を入れてみました。そして蓋をして、日頃の感謝と恨みを込めて、思いっきり振ってみました。どうなったか!
すぐに瓶が中から曇ってしまいました。おそらく100匹のカメムシが一斉に放屁なさったのだと思います。そのおぞましい光景を観察しょうと見るのですが、なんだか曇ってしまってはっきりとは見えません。
そのまま、二日待ちました。
曇りは収まり、そこには累々たるカメムシたちの屍がありました。あまり見たくない光景であります。思い出しても・・・イヤなものです。
蓋を開けたらどんな臭いがするのだろうか?
健全な少年なら普通に抱く疑問を、自分も持ってしまいました。でも同時にまだ死んだばかりだから、臭いがひどいだろうなという常識も持ち合わせていましたから、蓋は開けませんでした。
そして一週間が経ちました。
当然ですが、緊張感は持続していません。
で、深く考えることなく、蓋を開けてみました。そしてどんな香りがするのか鼻を持っていこうとした瞬間・・・とんでも無い臭いが鼻をつき、ゲェ~!ゲェ~!
健全な日本男児は、こういう事はするもんじゃぁないと思いました。
で、結論。カメムシだってカメムシの臭いは嫌いだし、そして毒ガスなのだという事。とにかく、カメムシの自由を阻害することないようにしつつ、一匹ずつ捕獲していくこと、カメムシ対策はこれにつきるようであります。